こころの"保守"カウンセラーさいとうでございます。
大阪に拠点を置いて、スカイプやメールでこころの相談を受け付けております。
ホームページはこちらです。
大体、ここのところ週に1回くらいのペースで更新しております。
さて、まどかマギカでございます。
先月、「劇場版魔法少女まどかマギカ(新編)反逆の物語」を鑑賞してきました。
もはやこの映画のクオリティは事件のレベルであろうと思います。
全てを逆手に取った、複雑な展開の物語も、現代アートの最先端を行く美術も、何度もみて語り合う余地を作っている構成も。。。
そんな傑作のある一部のシーンについて、オタキングこと岡田斗司夫がニコ生で面白い事を言ってました。
この劇場版の前半の方で、魔女ではなくナイトメア退治を行います。
その退治の仕方が、戦闘ではなく、テーブルを囲んでなんだか楽しげに話して儀式を行っていきます。
そしてナイトメアを成仏させるような、そんなシーンなのです。
これについてオタキングは、スリランカの悪魔払いを例にだしました。
スリランカでは、引きこもりになった人に対して、「この人には悪魔がついたんだ」といって、三日三晩、村人全員が歌って踊るのです。
そうすると、ひきこもりは治り、村人とのコミュニケーションがもどるそうです。
ポイントは本人の性格が悪いとか、心に問題があるとかではなく、悪魔が悪いんだということにするのです。
その悪魔を追い払えば、この人は元に戻るということで、村人総出で祭りを行うわけです。
よく似た話が日本の古事記に記される、天照大神が天岩戸に隠れて世界が暗闇になったエピソードです。
八百万の神々が、天照大神を岩から出そうとあらゆる手を尽くし、最終的に裸踊りをして大騒ぎをした結果、岩から出てきたというものです。
このように本人と問題を分けて取り扱う方法を、カウンセリングの世界では外在化といいます。
問題を本人の外に出すことにより、周りの人も問題を取り扱う事が出来るようになるのです。
これにより、対策を皆で話し合って実行することが出来るようになります。
この外在化に効果があることは上記のスリランカの悪魔払いや、西暦712年という昔に作られた古事記の物語からも明らかです。
イタイノイタイノ飛んでけ~ というものそうですし、罪を憎んで人を憎まずというのもそうでしょう。
よくよく考えれば、厄払いもそうかもしれませんね。
常日頃から身に付いた厄を払うことで、災いから身を守るわけです。
あくまで悪者は厄です。
厄払いをしたことで、その人の未来時間は変わるわけです。
(未来時間についてはこちら)
非科学的な印象を受けるかもしれませんが、ここで重要なのは効果があるか無いかです。
自分が悪いんだ、いや、世間が悪いんだという話になると袋小路に入ってしまいます。
本人の主観の変化が必要です。
ですが、外在化は初期設定の段階で客観視できます。
皆で共有できるように、問題に名前を付けるのがいいでしょう。
(スリランカでいうところの悪魔ですね)
そいつの生態というか、特徴を観察し、対策を練ります。
そして練った対策を試してみるという工程なのです。
なので、オタキングが言っていたように、「引きこもりは町中の人間が三日三晩踊れば治る」というのは
あくまで一つの外在化の例であって、人それぞれ効き目のある方法は違ってくるものです。
ではまた次回
上が良い年、下はいい年
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さて、まどかマギカでございます。
先月、「劇場版魔法少女まどかマギカ(新編)反逆の物語」を鑑賞してきました。
もはやこの映画のクオリティは事件のレベルであろうと思います。
全てを逆手に取った、複雑な展開の物語も、現代アートの最先端を行く美術も、何度もみて語り合う余地を作っている構成も。。。
そんな傑作のある一部のシーンについて、オタキングこと岡田斗司夫がニコ生で面白い事を言ってました。
この劇場版の前半の方で、魔女ではなくナイトメア退治を行います。
その退治の仕方が、戦闘ではなく、テーブルを囲んでなんだか楽しげに話して儀式を行っていきます。
そしてナイトメアを成仏させるような、そんなシーンなのです。
これについてオタキングは、スリランカの悪魔払いを例にだしました。
スリランカでは、引きこもりになった人に対して、「この人には悪魔がついたんだ」といって、三日三晩、村人全員が歌って踊るのです。
そうすると、ひきこもりは治り、村人とのコミュニケーションがもどるそうです。
ポイントは本人の性格が悪いとか、心に問題があるとかではなく、悪魔が悪いんだということにするのです。
その悪魔を追い払えば、この人は元に戻るということで、村人総出で祭りを行うわけです。
よく似た話が日本の古事記に記される、天照大神が天岩戸に隠れて世界が暗闇になったエピソードです。
八百万の神々が、天照大神を岩から出そうとあらゆる手を尽くし、最終的に裸踊りをして大騒ぎをした結果、岩から出てきたというものです。
このように本人と問題を分けて取り扱う方法を、カウンセリングの世界では外在化といいます。
問題を本人の外に出すことにより、周りの人も問題を取り扱う事が出来るようになるのです。
これにより、対策を皆で話し合って実行することが出来るようになります。
この外在化に効果があることは上記のスリランカの悪魔払いや、西暦712年という昔に作られた古事記の物語からも明らかです。
イタイノイタイノ飛んでけ~ というものそうですし、罪を憎んで人を憎まずというのもそうでしょう。
よくよく考えれば、厄払いもそうかもしれませんね。
常日頃から身に付いた厄を払うことで、災いから身を守るわけです。
あくまで悪者は厄です。
厄払いをしたことで、その人の未来時間は変わるわけです。
(未来時間についてはこちら)
非科学的な印象を受けるかもしれませんが、ここで重要なのは効果があるか無いかです。
自分が悪いんだ、いや、世間が悪いんだという話になると袋小路に入ってしまいます。
本人の主観の変化が必要です。
ですが、外在化は初期設定の段階で客観視できます。
皆で共有できるように、問題に名前を付けるのがいいでしょう。
(スリランカでいうところの悪魔ですね)
そいつの生態というか、特徴を観察し、対策を練ります。
そして練った対策を試してみるという工程なのです。
なので、オタキングが言っていたように、「引きこもりは町中の人間が三日三晩踊れば治る」というのは
あくまで一つの外在化の例であって、人それぞれ効き目のある方法は違ってくるものです。
ではまた次回
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