豆乳にはまっている、こころの保守カウンセラーさいとうでございます。
週に一回くらいの更新になろうかと思いますが、よろしくお願いします。
大阪に拠点を置いて、スカイプやメールでこころの相談を受け付けております。
ホームページはこちらです。

今回はHSPについて語りたいと思います。
これはプログラム言語ではなく、人間の特徴のHSPです。
Highly Sensitive Personの略です。

アメリカの心理学者アーロン博士が提唱している概念で、生まれつき繊細で敏感すぎる人の事を意味します。
感受性が強く、神経が高ぶりやすいのが特徴で、それゆえに傷つきやすく、生きづらさを抱えやすいです。
人間だけでなく、哺乳類全般にこの特徴は見られるようで、人口でいえば、全人口の20%程度は存在するようです。

20%ってなかなか多いですよね。

ちなみにザックリした数字ですが
摂食障害は3.43%
統合失調症は1%
パニック障害1%
うつ病(大うつ病)20%
サイコパス(反社会性人格障害)4%

こうみるとHSPの20%というのはうつ病同様のメジャー感があります。
決して珍しいものでも、異常でもありません。
ごく普通に存在するタイプの特徴です。


あまりに繊細で過剰に敏感なため、内気で引っ込み思案等のレッテルを貼られる事が多いと言われています。
要は人の言葉が刺さる訳です。
HSPがクレーム処理なんてすると大変な事になります。
お客様の文句が暴言、強迫、呪詛の言葉レベルに感じますのでツライなんてもんじゃありません。

人の目が気になったり、傷つき安いという特徴は、アダルトチルドレンや自己愛性人格障害の過剰警戒型などにもみられます。

しかしながら、HSPの場合、周囲の変化、他の人が気がつかない変化が分かるという部分が違いとして大きいです。

それは訓練して身に付けたものではなく、自然と反応するとうことです。
自分自身の事というよりは、他の人や周りの環境、自分が所属している組織などに対して
実はあの人困っているんじゃないかな?というものから、
危機管理や改善などです。
「あれ? 何かおかしいぞ? あれはなんだ? こうした方がいいんじゃないか?」
というのが分かります。
そして概ね当たっています。

分かりやすいたとえとして、進撃の巨人のアルミンがとてもHSP的な魅力を持っています。




彼は腕っ節は極めて弱く、調査兵団の中でも彼に運動能力を期待する兵士はいないでしょう。
彼の売りは、誰も気がつかない事に気づき、思考能力にすぐれ、解決策を提案するところにあります。

一番有名なのが、アニの立体起動装置がマルコの物だということに気づいたときです。
(アルミンだけがアニの立体起動装置を見ている)



これによりアニが女型の巨人であるという仮説を立て、検証し、捕獲に至ります。
これ以外にも、状況を他の誰よりも観察しており、状況に応じた適切な対応をします。

彼は幼いころはいじめられっ子で、エレンやミカサに助けられており、自虐的に感じていました。
しかし、エレンが巨人化した際に、危機的な状況で適切な行動をアルミンが教えてくれる事で何度も助けられたという話をきかされ、それが自信になりました。
まさに、この時、アルミンはHSPである自分の力と居場所が分かったのです。
彼の意見は的確なため、採用される事が多く、参謀のような仕事をするときもあるほどです。
生き死にに直面する現場であるからこそ、彼のような存在は貴重なのだと思います。

HSPはアダルトチルドレン同様に自己診断です。(診断はこちら
お医者さんに付けてもらう病名でも診断でもありません。

自分自身がHSPの特徴を持っていると分かったら、生きずらさを解決する方向で使いましょう。
無理にタフになろうとする努力はもう必要ありません。
繊細で敏感なことは欠点ではなく、むしろ他の誰にもない能力です。

傷つきやすいのはおかしなことではなく、自分にとっては普通の事だという事です。
ちょっとした事でビックリしてなにもおかしくありません。
休みの日に家にこもることは正常です。
沢山の人とワイワイする事がシンドイのは当然です。
考えすぎ、気にしすぎ それが何か?

HSPであるあなたは、あなたのままで十分立派です。
偉い人にはそれがわからんのです

j

ではまた次回


 にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 生きづらさへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アニメブログ アニメ考察・研究へ
にほんブログ村